自己破産した場合、滞納していたガス料金はどうなるのでしょうか?

ガス 止められた 復旧するには!?|慌てないための基礎知識

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ガスなどの光熱費の滞納分はどうなる?

払いきれないほどのいろんな借金が膨らんでしまった…となると、場合によっては自己破産を選択しなければいけません。自己破産を申し立てるとすべての借金がチャラになるといいますが、滞納しているガス料金の支払いに関してはどうなるのでしょうか?

 

ガスを含む光熱費の滞納も、基本的には家賃の滞納と同じものとして処理されます。自己破産を申し出た段階で家賃の滞納がある場合は、基本的に滞納分の家賃を支払う事ができませんので、裁判所に滞納分があることを申告します。ガスなどの光熱費も、自己破産の手続きに含めなければいけないので、申し立てをおこなう際に自己破産の手続きが開始されるまでに生じた滞納分については、支払い義務が免除されます。ただし、自己破産手続きがスタートした後の光熱費については、支払い免除の対象にはなりません。自己破産の開始後の光熱費は支払うことになりますので、こちらは滞納しないように気を付けなくてはいけません。

 

滞納分を支払わないで自己破産の申告をしてしまうと、未払いという事ガスや電気、水道などを止めてしまうのではないか…なんて不安になってしまいますが、そうした対応は法律的にも止められないものとなっています。「破産法55条」により、ガス・電気・水道などを継続的に供給している契約では、自己破産で未払い分が支払われない事となっても、それを理由に供給を止めてしまっていけないとなっているのです。

 

とはいえ、なかにはこの法律があることを知らないガス会社職員もいます。自己破産して滞納分が免除された際には、ちょっと気を付けておいた方がいいかもしれません。絶対に止められないとは言えないのですから…。この不測の事態を未然に防ぐためにも、滞納分がそこまで高額でなければ、自己破産の前に支払っておくといった方法もあります。ただ、財団債権もしくは破産債権という、ちょっと法律的にも難しい部類に入ることからも、弁護士や司法書士の方と相談して検討するといいかもしれません。


自己破産後の支払い

自己破産の申立書を提出すると、裁判所の裁判官と書記官が申立書を調査。問題がなければ自己破産手続きに入りますが、このときに審理されるのは、あくまでも開始決定が出るまでの負債です。ガス料金の滞納分も自己破産の負債に含まれますので、免責が認められればその支払いが免除されます。自己破産の開始決定が出された後に発生した分は対象外ですので、その後の利用分は支払うものとなります。

 

例えば、2月〜4月までのガス料金が未払いで、5月下旬に自己破産の申し立てをしたとします。自己破産の開始決定が出たのが6月1日とすると、2月〜5月までの4か月分の滞納分が免責対象となり、6月1日以降のガス料金は支払い対象となります。ただし、申立書にある債権者一覧表に、4月支払い分までしか記載しないでいると、5月分の支払いは免責対象とならないので注意が必要です。

 

ちなみに、自己破産をしたからといって、ガス会社との供給契約が自動的に解除されたわけではないので注意が必要。このところを勘違いされる人が意外と多いのです。


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